使用TN:マリー
成績:最終2106-36位
【構築経緯】
1.本来苦手な相手を誘い殺せる、ソクノの実を持たせサイコキネシスを採用したアシレーヌが選出に組み込みやすいと考え構築を組み始めた。アシレーヌの苦手とするナットレイを強く意識し、ホルードやリザードンへの選出しやすさや立ち回りの器用さからオボンの実を持たせたHSヒートロトム、引き先として優秀でゲンガー入りへの安定した初手要員になれて相手のフェアリーへ強く出せる枠としてHDモロバレルを採用し、この三体によるサイクル選出を基本の軸とした。
2.サイクル構築には拘りスカーフ+蜻蛉返りが出来るポケモンが欲しいと考え一撃の型ウーラオス、ストッパー枠としてホルードを採用。この2体を入れることにより対面的に動くことも可能とした。
3.五体で選出がほぼ完成していたので、水や炎への回答を増やし受け構築を破壊することが出来るパッチラゴンを補完として採用し、構築が完成した。
【個体紹介】
アシレーヌ@ソクノの実
特性:激流
実数値:185(236)-×-109(116)-166(36+)-136(4)-95(116)
◇A152張り切り命の珠パッチラゴンのダイジェット+ダイサンダーで〜369
◇+1ダイサイコで157-163ドヒドイデに150~
◎準速ドサイドン+3
構築の組み始めにしてシリーズ6最強のポケモン。本来不利なパッチラゴンやモロバレルに勝つことが出来るため対応範囲が非常に広く、選出に組み込みやすかった。火傷が強力なので水技には熱湯を選択した。瞑想ダイサイコが決まればほぼ勝ちなので、相手の構築にモロバレルやドヒドイデ等が居る場合は積極的に瞑想を押すように心掛けた。
パッチラゴン@命の珠
特性:張り切り
実数値:165-152(252)-111(4)-90-90-139(252+)
技構成:電撃嘴 逆鱗 燕返し 大文字
構築の最後に入ってきた枠。このポケモンには外し負けとダイマックス枯らしの択が付きまとうため、出来る限り選出しないこと、メインウェポンの一貫を作ることの二点を意識して立ち回った。大文字は終盤増えていたモジャンボに刺さった。
ウーラオス(一撃の型)@拘りスカーフ ※キョダイマックス個体
特性:不可視の拳
実数値:175-182(252)-120-×-81(4)-163(252+)
ウーラオスはこのシリーズにおいて選出画面で最強のため、入れない理由がない。一撃の型で採用することで受けサイクルを崩すことも出来たり、エスパーの一貫を切る事が出来る。アイアンヘッドは重いアローラキュウコンを誘い殺せたり、ニンフィアに向かって押すとアドバンテージが取れるため採用。
ヒートロトム@オボンの実
特性:浮遊
実数値:157(252)-×-134(52)-126(4)-128(4)-144(196+)
技構成:オーバーヒート ボルトチェンジ 鬼火 悪巧み
◇A152張り切りパッチラゴンのダイドラグーンで〜159
◎最速ホルード抜き
地面の一貫を切り、相手のヒートロトムに安定して後投げが可能、リザードンへの回答を増やす、ナットレイに圧力を掛けるなど、構築に欲しい要素を多く兼ね備えている。80族は居ないと高を括っていたら終盤シャンデラやヌメルゴンが増えて困った。悪巧みを積むことでダイマックスエースとしての運用も可能。
特性:再生力
実数値:221(252)-×-99(68)-105-136(188+)-50
技構成:ヘドロ爆弾 祟り目 茸の胞子 光合成
◇A182拘り鉢巻一撃ウーラオスの暗黒強打で〜222
物理受けとして認知されているため、特殊技を撃たれる場面が非常に多いので特殊耐久を上げた。結果的に不一致弱点ダイマックスを余裕を持って耐えるほどの耐久力を手にしたが、物理耐久は心許なくなってしまった。ゲンガーに最長眠りを引かなければ有利乱数で勝てるため、ゲンガー入りには初手に置くことを意識した。連撃ウーラオスなどへの削りを意識してゴツゴツメットを持たせたが、終盤はダイジェット持ちが増えてあまり機能しなくなった。
ホルード@気合いの襷
特性:力持ち
実数値:161(4)-118(252+)-97-×-97-130(252)
技構成:地震 じたばた 電光石火 堪える
このシリーズにおいて、ストッパーとして最も強力なポケモン。ただし、じたばたや堪えるを警戒する相手が多くなるにつれて活躍しにくくなっていった。サイクル参加のためには茸の胞子からの着地か、霊または電気への後出しが必要になってくるため、選出には注意が必要。
【構築の要点】
・スタンダードな並び+初見殺し
使用率の高いポケモンで固めたグッドスタッフ寄りの構築は強力であるが故にメタも厚く、練度を上げるだけでは勝ち切ることが難しいので、アシレーヌのソクノの実、ウーラオスのアイアンヘッド、モロバレルの調整と祟り目など、見えない勝ち筋を作ることによって試合の流れを一気に掴みにいくことが出来た。
・運が絡む盤面のリスクを極力減らす
まず技外しが絡むパッチラゴンを出来るだけ選出しないことを意識し、出した時は3ターンで試合の趨勢を決めることを強く意識した。また茸の胞子はなるべく3ターン目に起きる前提で立ち回ったり、相手のモロバレルから眠らされない選出や行動を意識した。このように運が絡む盤面を出来る限り避け、鬼火を外しても問題ないようにパッチラゴンへの回答を選出に複数用意するなど、裏目をケアする動きがしやすいように構築を組むことで余程酷くなければ運負けをしにくくなった。
【終わりに】
不利構築も少なく、サイクルでじっくり詰めたり、逆に地雷要素によって一手で試合を決める展開を作れたりと個人的にかなり完成度が高い構築を組むことが出来ました。最後負けて惜しくも1桁に届かず悔しかったです。