光射さない扉

選んだ貴方だけ

トップ

 

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訪問ありがとうございます。

このブログでは、主にシングルランクマッチで最終2桁以上の成績を残した時に構築記事を書いています。

 

【自己紹介】

タクトと申します。BWから対戦を始めて、本格的に取り組んだのはORASから。

ポケモン以外の趣味はアニメ鑑賞、漫画・ラノベを読むこと、女性声優を眺めたり女性声優のライブ(9割以上ラブライブ)に現地参加することなど。

特に好きな作品はラブライブごちうさラブライブでは鞠莉、嵐珠、恋、慈推し。ごちうさではリゼ推し。これまで視聴したアニメは400作品以上で、毎シーズン大体15~30くらい視聴しています。

推し声優は青山なぎささん、鈴原希実さん、ペイトン尚未さん、結那さん、月音こなさん、鈴木愛奈さん、種田梨沙さん。

理科大ポケモンサークル葛飾支部(かつぽけ)に所属していました。

 

【戦績】

 

・主な実績

-剣盾

最高最終順位:7位

最終2桁×11

第1回ムゲンダイカップ 最終6位

第2回ムゲンダイカップ予選 最終1位

 

-SV

最高最終順位:11位

最終2桁×3

 

 

・剣盾

 

S2 2193-35位 TN:マリー

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S3 2177-15位 TN:マリー 

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S4 2123-77位 TN:CalendarGirl 

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S6 2136-39位 TN:マリー

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S10 2106-36位 TN:マリー 

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S16 2071-40位 TN:smile*² ship

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S18 2036-84位 TN:Happy Nyan!

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S20 2007-83位 TN:Star Warrior

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S26 2088-7位 TN:be with you

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S27 2072-19位 TN:Till Sunrise

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S33 2032-28位 TN:Oni♡Nuts

 

S35 2028-14位 TN:WATER BLUE

 

・SV

 

S5 2177-11位 TN:On your mark / 2126-36位 TN:2nd Sparkle

 

S11 2169-13位 TN:MiraCraPark! / 2162-17位 TN:You&(A)I

 

S13 2106-65位 TN:283LaLiberté





 

【SV S13】妖鱗カイリューカミラオス【最終2106-65位】

 

 

使用TN:283LaLiberté

成績:最終2106-65位


S13お疲れ様でした。満足できる順位ではありませんが、最終2100&2桁という最低限のラインではあるので、記録として残しておこうと思います。

 

【構築コンセプト】

・ミラーを強く意識して構築・選出を纏める。

・先制技と高速アタッカーによる安定したゲームメイクを目指す。

 

【構築経緯】

現環境では、使用率の高いポケモンとそれ以外の差がかなり大きいため、同じような並びと多くマッチングすることに気づいた。そのため、スタンダードな並びを握りながらミラーで勝てる構成であれば効率良くレートを上げられるのではないかと考え構築を作ることにした。

 

1.カイリュー、ハバタクカミ、連撃ウーラオスの3体は抜けて強いと感じたので、この3体を基本選出とした際にミラーで勝てるようにすべきだと考えた。カイリューは非常に高い攻撃性能を持ついかさまダイス+スケイルショットで採用したいが、ミラーや連撃ウーラオスとのS関係が曖昧だと立ち回りが安定しないと考え、Sを下げつつフェアリーテラスで採用すればこれらを解消できると判断した。ハバタクカミはSブースト+最速に加え今季から使用可能になったステラテラス+シャドーボールでミラーを限りなく有利に進められると考えた。連撃ウーラオスは、Sブーストのハバタクカミが多いことから拘りスカーフの恩恵を受けにくく、寧ろ拘ることでミラーでは技が一貫しないことが気になったので、撃ち合い範囲の広い突撃チョッキで採用。

 

2.連撃ウーラオスが不利を取るイダイトウ、トドロクツキなどに対して有利で、基本選出のうちいずれかの代わりに選出した際にもパワーを落とさない気合いの襷パオジアンを採用。

 

3.ここまででフェアリーの一貫が切れていない点、マリルリやヘイラッシャなどの水やハッサム、サーフゴーなどの蹴手繰りで弱点の突けない鋼への打点が不足している点から、これら全てを満たしつつ環境上位との撃ち合い性能が高い竈オーガポンを採用。

 

4.起点作り→連撃ウーラオスで積む展開や霊獣ランドロス+テツノカイナのようなサイクルが重いと感じたので、これらに有利なHB水テラスの赫月ガチグマを採用。

 

以上で構築が完成した。

 

【個体紹介】

 

カイリュー@いかさまダイス

テラスタイプ:フェアリー

特性:マルチスケイル

実数値:185(148)-202(236+)-115-×-120-116(124)

技構成:スケイルショット アイアンヘッド 蹴手繰り 神速

 

◎S-無振りウーラオス抜かれ

◎A-役割対象への確定数が変わらないライン

◎H-余り

 

カイリュー枠。基本的に初手に置いて、スケイルショットで荒らして数的有利を取る。ミラーが不毛すぎるためフェアリーテラスで採用したところ多くのカイリューを安定して突破できるようになった。連撃ウーラオスに上からスケイルショットを押して返しのアイススピナーで倒されるのは避けたい展開だったのでSを削りHに回した。このお陰でギリギリ耐える場面も少なくなかった。技構成はメインウェポンのスケイルショット、ハバタクカミやアローラキュウコンに撃つアイアンヘッド、鋼への打点はサーフゴーを無視するならディンルーや赫月ガチグマにも有効という観点から地震よりも優れていると考え蹴手繰り、スケイルショット5発と神速で一般的な連撃ウーラオスや竈オーガポンを縛れるため神速。非常に強く構成の全てが対戦の中で上手く機能していたが、大事な場面でスケイルショットを外しまくるのがしょうもない。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ:ステラ

特性:古代活性

実数値:133(20)-×-86(84)-174(148)-156(4)-205(252+)

技構成:ムーンフォース シャドーボール 甘える 痛み分け

 

◇C205赫月ガチグマのブラッドムーン+真空波で~135(8.2%)

◇テラスムーンフォースで207-82突撃チョッキ連撃ウーラオスに204~(93.7%)、テラスシャドーボールで131-156ハバタクカミに136~

◎最速

◎B-甘えるとのシナジーを考慮し余り全て

 

ハバタクカミ枠。クリアチャーム以外のカイリューに役割を遂行できる点を特に評価している。構築経緯にも書いた通り最速Sブースト+ステラシャドーボールでミラーの勝率を高めることでなるべく安定するようにはしていたものの、同速負けで削られるor落とされたことが原因で負けることもあれば恐らく同速に勝つ→相手のラス1がカイリューでそのまま勝ちといったように、結局のところ試合展開が同速の運に左右されることが多かったように思える。技構成はメインウェポンのムーンフォースシャドーボールに加え、物理全般を役割対象にできる甘える+痛み分けで広い範囲を相手にできるようにした。

 

連撃ウーラオス@突撃チョッキ

テラスタイプ:毒

特性:不可視の拳

実数値:189(108)-200(252+)-139(148)-×-80-117

技構成:水流連打 ドレインパンチ アイススピナー アクアジェット

 

◇A189パオジアンの弱点テラバーストで~194(12.5%)

◎削ると乱数がズレるのでA特化

 

連撃ウーラオス枠。基本的には普通の突撃チョッキ型だが、Hを削ってBに回すことでパオジアンと対面した際の行動保証を持たせた。S無振りによりミラーで下からドレインパンチを押せるのはそれなりに活きたが、Sが負けているせいで落とす場面もあり一長一短。技構成はメインウェポンの水流連打とドレインパンチ、先制技のアクアジェットに加えカイリューへの打点となるアイススピナーで完結している。テラスタイプはフェアリーと格闘を半減する毒。

 

パオジアン@気合いの襷

テラスタイプ:ステラ

特性:災いの剣

実数値:155-189(252+)-109(68)-×-85-179(188)

技構成:氷柱落とし 鬱憤晴らし サイコファング 氷の礫

 

◇A204カイリューのスケイルショット5発で~165(3.6%)、A131ディンルーの地震で~81(乱数2発 10.9%)

◎最速110族抜き

◎A特化

 

襷枠。その中でも高いSと氷柱落としの上振れ性能による最大値の高さを特に評価している。ステラテラスは火力増強として優秀で、テラス権が余った際などに有効に働いた。技構成上ミラーを意識する必要が無いのでディンルーやカイリューを意識してBに割いた。このお陰でギリギリ耐えて勝ったこともあったので正解だったと思う。技構成はメインウェポンの氷柱落とし、甘えるハバタクカミを意識した鬱憤晴らし、連撃ウーラオスへの打点となるサイコファング、先制技として安定する氷の礫。

 

オーガポン@竈の面

テラスタイプ:炎

特性:型破り→面影宿し

実数値:185(236)-153(100)-116(92)-×-117(4)-154(76+)

技構成:蔦棍棒 ウッドホーン 岩石封じ 電光石火

 

◇A182ウーラオスの拘り鉢巻インファイトで~189(12.5%)

◇C205イーユイの拘り眼鏡悪の波動で~186(6.3%)

◎S-準速イーユイ+2

 

フェアリーの一貫切り枠。構築に不足している対鋼、水を担いつつ環境上位の多くに対面有利を取れる点が強力。耐久に割くことで行動回数を増やしつつ、Sも耐久振りの中では高いラインに設定してミラーで不利にならないようにした。技構成はメインウェポンの蔦棍棒、撃ち合い性能を高めるウッドホーン、主にカイリューへの起点回避となる岩石封じ、テラスタルと相性の良い先制技である電光石火。対ミラー系統において連撃ウーラオスを出すと不利になる場面があったので、代わりに選出することもありそこそこ活躍した。

 

赫月ガチグマ@食べ残し

テラスタイプ:水

特性:心眼

実数値:220(252)-×-170(236)-171(4+)-86(4)-74(12)

技構成:ブラッドムーン 大地の力 欠伸 月の光

 

◇テラス時、A200連撃ウーラオスのA+2テラス水流連打で~120(食べ残し込み乱数2発0.2%)

 

カチカチグマ。霊獣ランドロスやテツノカイナを絡めたサイクル構築とアローラキュウコンやサケブシッポで起点を作られた後の連撃ウーラオスへの対抗策として採用した。選出機会は少なかったものの、相手の残りポケモンが物理だけになった時などには無類の強さを発揮した。技構成はメインウェポンのブラッドムーン、テツノカイナやキラフロルへの遂行技として大地の力、食べ残しと相性の良い欠伸、場持ちを良くする月の光。テラスタイプは連撃ウーラオスへのストッパーとしての採用のため水。

 

【構築の要点】

・対ミラーでの勝率の確保

カイリューミラーの不安定さやハバタクカミの同速次第での試合展開、連撃ウーラオスがどの技で拘るかといった従来のスタンパミラーで発生する問題をなるべく減らすことで、安定した選択を取ることを意識した。安定して勝てるようにスタンパを使うというのはSVでは過去世代以上に重要で、その上で工夫によって相手を出し抜くべきだと考えており、本構築もその理論を守って組まれている。

 

・ステラテラスを最大限活かす

新要素であるステラテラスの強い使い方は未開拓な部分なので、これを活かすことで自然と相手との認識のズレを生み出して試合を有利に進めることができる。ただし、実際にはそこまで革新的な使い方をできた訳ではなく、少し考えれば誰でも思いつく範囲ではある。

 

【終わりに】

8:50にようやく2100に到達したほどなので、記事内で謳っているような安定した勝利とは程遠い泥臭い結果で何とも微妙な気持ちです。キョジオーンに勝てないのが分かっていながら、出されなければ勝ちの選出をしてキョジオーン入りに5割程度の勝率(出された場合の勝率は3割程度)だったのは明確に反省すべき点でこういった所を改善していけたらと思います。

 

【SV S11】月影クマカイリュー【最終2169-13位、最終2162-17位】

 

使用TN:MiraCraPark!、You&(A)I

成績:最終2169-13位、最終2162-17位

 

【構築コンセプト】

・匿名性の高さから生じる認識のズレを活かす。

・数値の高さで殴り勝つ。

 

【構築経緯】

 

1.新環境の1シーズン目では、新しく解禁された使用率の高いポケモンを、流行している構成とは異なる革新的な型で使用したプレイヤーが勝っている印象がある。今回は赫月ガチグマがその条件に1番合っていると判断して構築を組み始めた。

考察の結果、環境上位の多くに対面突破or流して裏を削るor裏の起点にするといった強い動きを、相手に応じて柔軟に選択できる毒テラス+オボンの実+瞑想欠伸型での採用を決めた。

 

2.欠伸との相性が良く、明確な物理受けの居ない構築に対して強力かつ安定した勝ち筋となる神速+竜の舞+羽休め型のカイリューを採用。甘えるハバタクカミへのメタと、威嚇や岩石封じで全抜きを阻止されることを防ぐためにクリアチャームを持たせた。

 

3.パオジアンや霊獣ランドロスに有利で、カイリューに対して高いストッパー性能を持ち、テラス水流連打で並耐久の相手ならば上から一発で倒せるほどの強い圧力を掛けられるといった要素から、どんな展開においても高いパワーを出せる拘りスカーフ連撃ウーラオスを採用。

 

4.連撃ウーラオスと同じく上からの制圧力が高く、受け寄りの構築を崩したり起点作りから展開する構築への潰し、終盤のスイーパーになる拘り眼鏡ハバタクカミを採用。

 

5.重い礎オーガポンに対面勝てて、2体で纏まった際に裏に置くことで選出のパワーを落とさずに汎用的に動かせる気合いの襷パオジアンを採用。

 

6.上記5体でスタンダードな並びには大体勝てるので、キョジオーンやドオーなどの低火力の受けが絡んだ選出やトリックルームから赫月ガチグマを通しにくる相手に滅法強く、カイリューやハバタクカミといった環境トップにもある程度戦える瞑想+身代わり型のクレセリアを採用。

 

【個体紹介】

 

赫月ガチグマ@オボンの実

テラスタイプ:毒

特性:心眼

実数値:219(244)-×-154(108)-171(4+)-86(4)-91(148)

技構成:ブラッドムーン 真空波 瞑想 欠伸

◇H:H217コノヨザルの命懸け耐え

◇B:A200連撃ウーラオスインファイト+アクアジェットで~282(5.9%)

◎S:無振りチオンジェン抜き

 

構築の組み始め。瞑想やオボンの実込みでの高い耐久力とブラッドムーン+真空波により対面性能に優れている。欠伸はブラッドムーンの隙を潰す、裏にブラッドムーンが入るor対面のポケモンを寝かせるという相手視点厳しい択を迫る、見えにくい積みに対する切り返し手段となるといったように立ち回りの幅を増やせる点が強力である。火力は振らなくても役割対象には十分足りている+瞑想による増強が可能であることから、ミラーで上から瞑想を通すためにSに大きく割いた。副産物として今季増えていた両刀カイリューの上から動かせてテンポを取りやすくなるなど便利だった。テラスタイプは草、格闘、フェアリーを半減しながら水と氷を等倍に抑えられる毒。

 

カイリュー@クリアチャーム

テラスタイプ:ノーマル

特性:マルチスケイル

実数値:197(244)-200(220+)-116(4)-×-121(4)-105(36)

技構成:神速 地震 竜の舞 羽休め

◇S:S+3麻痺時準速イダイトウ抜き

 

カイリュー枠。赫月ガチグマで起点を作ってカイリューで竜の舞を積み全抜きを目指す際に、裏から出てくる甘えるハバタクカミや霊獣ランドロスに止められることを防ぐためにクリアチャームを持たせた。クリアチャームを持たせたカイリューは電気テラスで電磁波も拒否したり、飛行テラスで火力を引き出すものが一般的だが、自分はカイリューの本質はノーマルテラス神速による安定した制圧性能だと考えており、特に増加していたスケイルショットカイリューに対して同速やテラス択を廃して打ち勝てるようにしたかったので神速を採用しつつ、その火力を引き出せるノーマルテラスとした。Aを削っていた時ギリギリ耐えられることが多発したのでSを最低限HAベースのミラーで上が取れそうなラインまで落とし、可能な限りAに割いている。

 

連撃ウーラオス@拘りスカーフ 

テラスタイプ:水

特性:不可視の拳

実数値:179(28)-200(252+)-120-×-80-146(228)

技構成:水流連打 インファイト 冷凍パンチ 蜻蛉返り

◇A:165-110等倍霊獣ランドロスをテラス水流連打で168~

◇B:A204カイリューのA+2テラス神速で~181(6.3%)

◎S:最速S+1カイリュー抜き

 

高速エース。主にテラス水流連打による上からの制圧と中速の積みへの切り返しとしての役割が強く、パオジアンに安定するのがこのポケモンしか居ないこと、竜の舞を積んだテラスカイリュー(ノーマル、鋼)を上から処理できることから選出機会は多かった。構築にクッションが居ないので、蜻蛉返りはなるべくカイリュー交代読みでハバタクカミを着地させるといった使い方をしていた。ラスト1枠は冷凍パンチとアクアジェットで迷ったが、テラスを切っていないカイリューに撃つ機会を想定して冷凍パンチを選択した。努力値構成はAを削るとギリギリ落とせない相手が出てくるため特化、カイリューへのストッパーになるためにSに大きく割き、余りで神速に対応できるようにした。テラスタイプは前述した通り並耐久の相手であれば等倍でも上から1発で倒せる水。

 

ハバタクカミ@拘り眼鏡 

テラスタイプ:フェアリー

特性:古代活性

実数値:137(52)-×-77(12)-203(236+)-156(4)-181(204)

技構成:ムーンフォース シャドーボール 雷 パワージェム

◇B:A200連撃ウーラオスのA+2アクアジェットで~139(12.5%)

◇C:雷で157-163ドヒドイデに156~(93.8%)、テラスムーンフォースで179-121アローラキュウコンに180~

◇D:C198ハバタクカミのシャドーボールで~138(6.3%)

◎S:最速オーガポン+3

 

高速エース2。超火力によって一手で数的有利を取ることで相手の想定した試合展開を許さず、上から殴っているだけで簡単に勝てる試合も多かった。雷とパワージェムによってハバタクカミに有利とされているドヒドイデや竈オーガポン、ウルガモスなどを返り討ちにできるのも強力。火力と素早さによる制圧力を優先したため耐久を削っており、不意の行動保証持ちに貫かれる危険があるため選出する際はなるべく裏から出すことを意識した。テラスタイプは半減での受けすら無視して一貫を強引に作れたり、アローラキュウコンやDの低いカバルドンなどを一撃で倒して相手の展開を阻止するためにフェアリー。

 

パオジアン@気合いの襷

テラスタイプ:ゴースト

特性:災いの剣

実数値:155-189(252+)-101(4)-×-85-187(252)

技構成:氷柱落とし 聖なる剣 サイコファング 不意打ち

◇A:サイコファング+不意打ちで175-121連撃ウーラオスに175~

 

高速エース3。選出が2体で纏まった際に安定したり、逆に選出画面で困った時に出しておくと高い対面性能と氷柱落としによる上振れ、テラスタルによる無効化といった要素から噛み合いにより勝てることがあるので重宝した。サイコファング+不意打ちで耐久に振っていない連撃ウーラオスを倒せることと、ミラーでしか最速が活きる機会が無いことからA特化とした。テラスタイプは神速や格闘技を無効化して勝ちを拾えることのあるゴースト。

 

クレセリア@食べ残し

テラスタイプ:鋼

特性:浮遊

実数値:227(252)-×-158(108+)-96(4)-141(4)-123(140)

技構成:アシストパワー 瞑想 身代わり 月の光

◎準速キノガッサ抜き

 

メタ枠。上記の5体で正面からの殴り合いは概ね勝てるので、対策の薄いキョジオーンやドオーといった受け駒、対策しないと一方的に蹂躙されるトリックルームからの赫月ガチグマに対して勝てるポケモンを考えており、その中でもカイリュー、ハバタクカミなど環境トップとも戦えることを評価した。1ウェポンだとムーンフォースにしないと弊害が生じるのだが、悪タイプを割り切りそれ以外に勝てるようにアシストパワーを採用。一応赫月ガチグマと同居していることでこちらからのトリックルーム展開を意識させられて、一撃ウーラオスなどを選出誘導できた気がしている。テラスタイプは赫月ガチグマとカイリューを意識して鋼。

 

【構築の要点】

・数的有利からカイリューを通す

赫月ガチグマで1匹倒す→裏に欠伸を入れて倒される→カイリューの起点にして全部倒す、取りこぼしがあれば3体目で倒す。という展開は止められる相手が限られており、再現性が高く強力な勝ち筋となった。裏に置く連撃ウーラオス、ハバタクカミ、パオジアンの3体がどれも高速高火力であることで、プラン通りにならずとも捲り返せる場面が多い。

 

・認識のズレと噛み合い

現環境において全てをケアするのは基本的に不可能だと考えている。そのため、並びとしては一般的なもので安定した立ち回りをしつつ、メタ的な持ち物や技構成で認識のズレから生じた1ターンで相手を崩して勝つという展開を作ることがこのルールでは重要である。


【終わりに】

かなり構築に自信があったので公開せずに使おうとしていたが、全然勝てなくなって解散した。また自信のある構築を作れるよう日々研鑽を重ねていきたい。

【SV S5】災禍カミカイリューフゴー【最終11位-2177、最終36位-2126】

 

使用TN:On your mark、2nd Sparkle

成績:最終2177-11位、最終2126-36位

S5お疲れ様でした。最終日には瞬間で2ROM1桁を達成した後、最終1位チャレンジまで到達したものの、惜しくも敗れてしまった上に最終順位も1桁を逃してしまうという悔いの残る結果となってしまいました。悔しくはありますが、構築には歴代で組んできた中でも1番の自信があるので紹介しようと思います。

 

【コンセプト】

・高数値のスタンに地雷要素を入れて押し切る。

・対戦の中で柔軟にテラスタルを使う。

・リスクリターンを意識した上での命中不安の運用。

 

【構築経緯】

最初は並びや選出から構築を考えていたが思うようにレートが伸びなかったので、自身の得意とする「スタンに地雷を組み込む」という構築の組み方を選択し、その方法ならまず強い単体を並べてみてそこから強い型を模索するというプロセスが1番近道であると考えた。試行錯誤を重ね、最終的に「カイリュー」「サーフゴー」「ハバタクカミ」「テツノドクガ」「ディンルー」「パオジアン」が自分にとって最も強力な6体であると結論付け、それぞれの型を決めていった。

 

1.優秀な技の数々による対面性能の高さから、現環境で最も信頼できるエースとしてハバタクカミを採用した。Sブーストの甘える+痛み分けが流行しており試してみたところ使用感が良かったため、構築がこの形になる以前から使用し続けていた。また、ミラーでは上からシャドーボールを撃つのが最も勝率を上げられるだろうと思い最速とした。

 

2.ハバタクカミに並んで、非常に強力な要素を多く兼ね備えているカイリューを採用。現環境においてカイリューが安全に竜の舞を積める機会が少ないと感じており、仮に積めてもSブーストのハバタクカミやテツノツツミ、吹き飛ばしディンルーなどに止められやすいことから、エースとして運用するのではなくサイクルや詰めを意識した構成で使用することを決めた。

 

3.呪いミミッキュ、チオンジェンなどの変化技を主体とした展開に対し有利に試合を運べるという唯一無二の特性と、カイリューとの補完に優れるという性能に変えが効かないためサーフゴーを採用。構築全体でテツノカイナ絡みが重かったことから思いつき、ディンルーやカイリューなどのトップメタに対しても有効に働くリフレクター+弱点保険で使用。

 

4.ステルスロックとカタストロフィによる無効化されにくい削りと、圧倒的な耐久性能によって行動回数を確保できるのが強力なディンルーを採用。スタンで組んでいる都合上崩しが弱いので、低速の受けや遂行速度の遅い積みを破壊するために地割れを入れて誤魔化すことにした。

 

5.鋼に圧力を掛けられて、ハバタクカミを筆頭とした環境の特殊アタッカーとの撃ち合い性能に秀でたテツノドクガを採用。拘りたくない場面が多かったので、特殊アタッカーとの撃ち合い性能を飛躍的に高める突撃チョッキを持たせた。

 

6.氷悪格闘の技範囲+先制技、高いASからの怯みの押しつけといった要素により、シンプルな攻撃性能の高さを持ちながら環境トップへの刺さりが良く、選出画面で強い圧力を掛けられるストッパーとしてパオジアンを採用。

 

以上で構築が完成した。

 

【個体紹介】

 

ディンルー@オボンの実

テラスタイプ:鋼

特性:災いの器

実数値:261(244)-145(116)-170(76+)-×-109(68)-66(4)

技構成:ヘビーボンバー カタストロフィ 地割れ ステルスロック

◇ヘビーボンバーで131-103ハバタクカミに128~

◇C187ハバタクカミのムーンフォースで~164

◎H:カタストロフィ、オボンの実意識の4n+1

◎B:残りなるべく高く

 

最凶の厄災。カタストロフィ1回でオボンの実が発動するとミラーでの撃ち合いで少し損だと考えてHPを奇数にしている。高い耐久力から繰り出される無効化されにくい削りであるカタストロフィとステルスロックが、カイリューやハバタクカミを動かす上で重要な役割を果たした。ハバタクカミ、ミミッキュ、パオジアンへの対抗策としてヘビーボンバーを採用し、主に耐久に寄せたハバタクカミを意識してAに振っている。弱点を突かれる氷とフェアリーの半減、毒の無効化、ヘビーボンバーの一致化によって初手のパオジアンに安定して行動しつつ、気合いの襷で無ければそのまま突破出来るといった点からテラスタイプは鋼で使用。地割れは主にドヒドイデ、キョジオーン、ドオー、ウルガモスウインディといった受け駒や打点が低く遂行速度の遅い積みに対して撃つ技として採用。ただし緊急時には普通にそれ以外にも押す。地震を切った弊害としては体力の少ないディンルーに撃つ技が無くて困るくらいであり、イーユイやテツノドクガなどの地震の役割対象が無警戒で突っ込んでくる訳が無いので圧倒的に地割れの方が必要な場面が多かった。耐久性能の高さから試行回数を稼ぎやすく、カタストロフィで削れば裏で倒せるという場面では撃つ必要が無いので、そこを見極められればディンルーの地割れは非常に強力だと考えている。採用後、対受けループではカイリューとサーフゴーを裏に置いておくことで、1体倒して20分待っているだけで全て勝つことができた。偉い要素を書き連ねてはいるが、実際のところ確率以上に当ててくれたのは否めない。

 

カイリュー@食べ残し

テラスタイプ:ノーマル

特性:マルチスケイル

実数値:197(244)-198(204+)-116(4)-×-121(4)-107(52)

技構成:神速 地震 アンコール 羽休め

◎H:羽休めの回復量意識で奇数最大

◎A:11n最大

◎S:無振りFCロトム抜き

 

構築の核。ディンルーにテラスタルを切る場面が割とあるので、地面や炎の一貫を切れて柔軟に立ち回ることができるという点においても強力だった。同様にサーフゴーが不利対面を作った際の引き先としても優秀で、サイクルを回す上で重要な役割を担っていた。サイクル用の構成でありながら、ディンルーやハバタクカミによる削りとA振りがマッチしていると考えてかなり火力に振っている。パオジアン、テツノツツミに抗えて、サーフゴーと並べた際にゴーストの一貫を切れるノーマルテラス+神速により当然テラスタルを切った際の性能も非常に高い。地震は神速の通らない鋼やハバタクカミへの安定した打点として採用。アンコールは非常に多くの場面で相手の行動を縛って有利に試合を運ぶことができる強力な技で、特に相手がラス1になった際には交代による解除も許さず、安定択による詰め筋として重宝した。持ち物は羽休めで粘れる範囲が大きく広がる食べ残しを持たせた。これによりハバタクカミに押し切られにくくなる、アンコール中に攻撃しながら回復できる、神速で縛れている場面で相手を倒しながらマルチスケイルを復活させるなど、厚底ブーツによるステルスロック無効が無いことを考慮しても食べ残しの方が有効に働いたと感じる場面が多かった。

 

サーフゴー@弱点保険

テラスタイプ:水

特性:黄金の体

実数値:193(244)-×-131(124)-154(4)-112(4)-133(132+)

技構成:シャドーボール 気合玉 リフレクター 自己再生

◎H:奇数最大

◎S:準速カイリュー抜き

◎B:粘れる範囲を広げるため残りなるべく高く

 

構築で1番の地雷枠。リフレクターを貼りながら弱点保険を発動させることで、テツノカイナやカイリューなどの物理アタッカーに対する対面性能を高めることができて刺さりが良かった。メインウェポンは環境にゴーストが多いのでシャドーボールを選択。サブウェポンにはディンルーに対してどうしても必要になってくるので気合玉を採用。採用理由であり、弱点保険を安全に発動させることや裏の負担軽減などに使えるリフレクター、持続的な役割遂行を果たすための自己再生により、このポケモンより遅い物理アタッカーとの撃ち合いには無類の強さを誇った。気合玉の命中率は気になるところではあるが、ディンルー対面ではリフレクターによって複数回行動できるので無理なく採用することが出来た。テラスタイプは水と炎を半減できて耐性が優秀な水で使用。地雷枠でありながら、黄金の体と優秀な耐性を活かして通常のサイクル要員、対カバルドン・チオンジェン・ミミッキュを担う枠としても重宝した。

 

ハバタクカミ@ブーストエナジー

テラスタイプ:ノーマル

特性:古代活性

実数値:131(4)-×-93(140)-169(108)-156(4)-205(252+)

技構成:ムーンフォース シャドーボール 甘える 痛み分け

◇A156ミミッキュの命の珠じゃれつくで~133

◎S:最速

◎C:残りなるべく高く

 

構築のエース。高速かつ広い等倍範囲による火力の押しつけと、甘える+痛み分けによる対物理性能が強力。耐久型としては珍しい最速だが、ミラーが多発すること、Sを削ったブーストテツノツツミや最速のS+2カイリューの上から動けること、交代やS操作でブーストが無くなってもパオジアンや相手のハバタクカミに役割を残せることから、Sブーストのハバタクカミは最速以外ありえないと思っている。技構成はメインウェポンであるムーンフォースとミラーや皮のないミミッキュなどに撃つシャドーボールで攻撃範囲は足りているので、残りは物理への役割遂行を果たすための甘える、削れた体力を管理しつつ相手には削りを入れて立ち回りを制限する痛み分けとした。テラスタイプはミミッキュの影打ち、ハバタクカミのシャドーボール、コノヨザルの憤怒の拳などを無効化した際のアドバンテージが大きいノーマルで使用した。 

 

テツノドクガ@突撃チョッキ

テラスタイプ:草

特性:クォークチャージ

実数値:187(252)-×-85(36)-193(124+)-140(76)-133(20)

技構成:炎の舞 ヘドロウェーブ エナジーボール サイコキネシス

◇C187イーユイの悪の波動で~64

◇A200テクニシャン拘り鉢巻ハッサムの鋼テラスバレットパンチで~95

◎準速カイリュー抜き

◎C:残りなるべく高く

 

炎枠。イーユイと比較した際、ハバタクカミに安定するのは間違いなくテツノドクガであり、耐性的にも悪3体は厳しいと判断しテツノドクガを選択した。補完なので選出機会は少なかったものの、環境トップの特殊アタッカーに軒並み有利なのでハッサム+特殊アタッカーのような選出が見えた際には積極的に通しにいった。技構成は安定打点でCを上げられた時のアドバンテージが大きい炎の舞、フェアリーテラスを切ってくる相手が多かったのでヘドロウェーブ、ヘイラッシャやディンルー、ウォッシュロトムなどに撃つエナジーボール、ミラーでの打点としてサイコキネシスを選択。テラスタイプは水と地面に対する切り返しになり、エナジーボールを一致で撃てる草で使用。

 

パオジアン@気合いの襷

テラスタイプ:ゴースト

特性:災いの剣

実数値:155-172(252)-100-×-81(4)-205(252+)

技構成:氷柱落とし 聖なる剣 不意打ち 剣の舞

◎S:最速

 

氷枠。テツノツツミだと全体的に特殊に偏ってしまうこと、先制技が使えることを考慮してパオジアンを選択した。ステルスロックを撒かせない展開になった際には無類の制圧力を誇り、ストッパー兼スイーパーとして活躍した。技構成はメインウェポンかつ怯みの押しつけで強引に有利展開を取れることのある氷柱落とし 、主にミラーで撃つ聖なる剣、強力な先制技である不意打ちを確定とし、最後の枠は氷の礫や噛み砕く、テラバースト辺りと迷ったが、最終的にはテラスタルした際に大きなアドバンテージを取れる可能性がある剣の舞に落ち着いた。テラスタイプは神速や格闘技を撃たれやすいのでゴーストで使用した。ディンルーの地割れと違ってパオジアンの絶対零度は偉い要素が思いつかないので否定派。

 

【構築の要点】

・高数値のスタン+相手視点見えにくい勝ち筋の押しつけ

よく見るポケモンで構築を固めて選出画面で圧力を掛けつつ、対戦開始後はテンプレから少し外した構成によってメタから抜け出すことで、同系統の構築に対しては「意識の外から崩すことで、こちらだけが見えている安定択で勝てる」、相手の構築が同系統ではない場合は、「基本的に相手の数値がこちらよりも低い、あるいは持ちうる選択肢が少ないということなので、スペックの高さを押しつけているだけで勝率を確保できる」という観点から、サイクル寄りの構築でありながら立ち回りが難しい場面が少なく、どんな相手にも安定して勝つことができた。

 

・ローリスクハイリターンでの命中不安の運用 

地割れ、気合玉、氷柱落としは外しのリスクがあるものの、当てた際のアドバンテージが大きいのでこれらの技を運用することにしっかりとした理由付けが必要だと考えた。地割れは「遂行速度の遅い相手に対し、複数回の試行回数がありながら3割での試合終了を押しつける」、気合玉は「リフレクターを貼る+基本ディンルーやチオンジェンにしか押さないことで外してもあまり問題ない」、氷柱落としは「構築段階でパオジアンを投げる機会、氷柱落としを撃つ機会を減らすように組む」といったことを意識して、外しによって負けてしまう場面をなるべく減らした上で、上振れによる恩恵を最大限に享受できた。これらの要素と軸のハバタクカミ+カイリューが安定した動きをしやすいことから、運負けを減らしつつ運勝ちを増やすことができて、構築の方向性がランクマッチに向いていたように思える。

 

【終わりに】

まずは筆が乗ってしまい長くなってしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとうございます。保存してたら1桁だったということには正直に言えば勿体なさを感じない訳ではありませんが、7世代からずっと最終1位以外目指さないというスタンスで取り組んでいるのでその選択に悔いはありません。これからも引き続き最終1位を目指して頑張ります。

【剣盾S35】蒼鉄ザシディアルデ【最終2028-14位】

 

 

使用TN:WATER BLUE

成績-最終2028-14位

 

S35お疲れ様でした。剣盾最後のランクマッチが終了しましたが、不完全燃焼気味なので早くSVで闘いたいと戦闘狂の血が騒いでいます。

 

【コンセプト】

・対応範囲を最大限広げて撃ち勝つ

・麻痺と上手に付き合う

 

【構築経緯】

1.このルールではサイクルを回すより対面的に殴り合う方が勝率を上げられると考えた。ザシアンを採用しない理由が無いので、どんな並びを見ても選出できる型で採用することで選出率を確保した。

2.ザシアンの苦手とする日食ネクロズマやルギア等に対して圧力を掛けられる駒が必須なので、イベルタルカイオーガを採用。両者ともザシアンに対する勝率を確保出来る型で採用することで、選出を渋る場面を無くした。

3.対面構築に必須の襷枠には、ザシアンを抜いていることや重めな日食ネクロズマやムゲンダイナに強いことを評価し黒馬バドレックスを採用。

4.上記4体ではマーシャドー、ルギアへの立ち回りが非常に難しくなるため、ステルスロックを撒く枠として重めなカイオーガを筆頭にあらゆる場面で展開の出来るディアルガを採用。

5.最後に、ホウオウ絡みの構築に不安が残ることや、ディアルガの電磁波を最大限活かせることからジガルデを採用して構築が完成した。

 

【個体紹介】

ザシアン@朽ちた剣

特性:不撓の剣

実数値:197(236)-210(4+)-138(20)-×-152(132)-183(116)

技構成:巨獣斬 戯れ付く インファイト ワイルドボルト

ワイルドボルトで213-200ルギアに108~

◇A+1 A244ザシアンの巨獣斬+電光石火で~201

◇C202カイオーガの雨150潮吹きで~199

◎準速ムゲンダイナ抜き

 

ザシアン枠。A244-S179のラインを意識することで環境のザシアンの多くに殴り勝てると考えて物理耐久と素早さを調整し、拘りスカーフカイオーガやC+1バドレックスと対面した際に何も出来ずに倒されるとそのまま負けに直結するため、残りをDに割いた。ゼクロムやジガルデ、ダイマックスの無いイベルタルの願望居座りを咎める戯れ付く、ホウオウ+ナットレイへの崩しを意識したインファイトワイルドボルトの構成により、選出できない構築を限りなくゼロに近づけることができた。体感環境のザシアンはHAが多く、ミラーでは上から2発で倒せる機会が多かった。

 

イベルタル@命の珠

特性:ダークオーラ

実数値:201-×-139(188)-167(124)-118-158(196+)

技構成:悪の波動 デスウイング 熱風 身代わり

◇A+1 A244ザシアンの巨獣斬+電光石火+命の珠ダメージで~418

◇ダイジェット+ダイバーンで199-154ザシアンに192~

◎最速霊獣ランドロス抜き

 

主軸のエース。偶発的にザシアンと対面しても試合が終わらないように、ザシアンに対して総合的に見て最も勝率の高い調整で採用。巨獣斬+電光石火で倒される対戦よりもダイジェット+ダイバーンのダメージが足りなくて負ける対戦の方が多いと感じたので、耐久を甘えて火力に回している。身代わりを採用することで電磁波の拒否と後発ダイマックスへのターン枯らしを行うことができて、隙を作りにくく勝てる相手が非常に多かった。熱風は当たらないので、素で撃たざるを得ない場面を極力減らすことを意識していた。

 

カイオーガ@拘りスカーフ

特性:雨降らし

実数値:175-×-110-202(252)-161(4)-156(252+)

技構成:潮吹き 雷 波乗り 電磁波

◎最速

 

高速高火力アタッカー。冷凍ビームが欲しくなるムゲンダイナやゼクロムの居る構築には基本的に選出しないので、削れても安定した火力を出せる波乗りを採用。ダイマックスを切る場面も存在したので、ダイウォール媒体には細い勝ち筋を掴める可能性のある電磁波を採用し、実際に最終日電磁波のお陰でほぼ負けの盤面を返すことが出来た。構築全体の圧力が凄まじいため、相手の選出が歪んで潮吹きの一貫ができてしまい簡単に勝てることも多かった。

 

ディアルガ@ヨプの実

特性:プレッシャー

実数値:207(252)-145(36)-148(60)-153-145(92+)-119(68)

技構成:冷凍ビーム 地均し 電磁波 ステルスロック

◇地均しで199-136ザシアンに50~

◇A200ホウオウのダイアースで~205

◇C202カイオーガの雨潮吹きで~104

◎S-1状態の実数値179までの相手を抜ける

 

起点作り枠。気合いの襷を用いず広い範囲に居座れることを評価。ザシアンと対面した際に身代わりの有無に関わらず安定択を持ちたいと考え、地均しを採用。身代わりを確定破壊できるラインまでAを上げ、耐久や素早さを下げる訳にはいかないので下降補正はCに掛けた。最終盤はジガルデを通すために選出機会が増えた。

 

ジガルデ@食べ残し

特性:スワームチェンジ

実数値:213《321》(236)-121(4)-143(12)-×-116(4)-161《150》(252+)  

技構成:サウザンアロー 蛇睨み 竜の舞 身代わり

◇A+1ダイアースで199-136ザシアンに198~

◇A151ホウオウのブレイブバードで~85

◎パーフェクトフォルム時H16n+1

◎黒馬バドレックス意識、ミラー考慮の最速

 

搭乗者を狂わせる呪いのモビルスーツ。当初はホウオウやメタモンに出す、ルギアを見たら出さないということを意識していたが、最終的にはどんな相手にも選出してしまうようになった。1回積むだけで裏まで貫ける可能性が高いことを評価して最速+竜の舞で採用した。ディアルガと組み合わせることで麻痺運ゲーを現実的なレベルに落とし込むことが出来て、凄まじい爆発力を見せた。

 

黒馬バドレックス@気合いの襷

特性:人馬一体

実数値:175-×-101(4)-217(252)-120-222(252+)

技構成:アストラルビット マッドショット 悪巧み 挑発

 

襷枠。ミラーの勝率を高くするためにマッドショット、一貫の取れている構築を全抜きできる悪巧み、展開阻止用の挑発を採用。マーシャドーと比較して、特性とSの高さによって複数体倒せる可能性が高いこと、ムゲンダイナ、日食ネクロズマ、ルギアといったザシアンでの対処が難しい相手に強いことを特に評価している。

 

【構築の要点】

 

・ザシアンに不利を取らないポケモンで固める

ザシアンに不利だとそれだけで選出がしにくくなるので、6体全てがザシアンに対してある程度有利に立ち回れる並びにすることを意識した。かなりプールの狭いルールなので、ザシアンに限らず個々に対する対策をしっかり立てることである程度択を緩和することが重要だったと感じた。

 

・なるべく麻痺を拒否しつつ、こちらの麻痺は試行回数を稼ぐ 

電磁波が飛び交っていたので、イベルタルの身代わりやジガルデによる電磁波無効、ディアルガへの被弾の許容といった具合に麻痺で終わる可能性を極力減らしてこちら側の麻痺ストレスを減らした。対してこちらから仕掛ける麻痺は入れられる対面が多いディアルガから展開しジガルデで身代わりを連打して試行回数を稼ぐことで、運だけに留まらない確率上有利な展開に持っていくことを意識した。

 

【終わりに】

「最後に1位を取る」ためのTNだったので結果には満足していない。が、ほとんど2桁を維持し続けてそれなりに楽しく対戦することができたので後悔は無い。SVでは悲願である1位を取るためにこれまで以上に頑張りたい。

 

8世代総括

 

剣盾お疲れ様でしたの振り返り記事。 構築記事と違って文体は適当に。

 

S1

襷バンギ+最速アマガみたいな上で流行ってたのを使用していた気がする。最終100位代。虚無順位からの体調キツキツお正月という最悪の幕開け。

 

S2

カバカビミミで偉い展開を目指して組んでいたが、終わり際まで微妙な順位にいた。しかし、ドリュダルマでボコボコ殴る選出をしたところ突然流れを引けてどんどん順位が上がった。結果は最終35位で、7世代の最高最終順位が40位代だったのでそれを超えたことは素直に嬉しかった。

 

S3

S2の構築の対面的な構造に手応えを感じたので、改善点を考えてより使い勝手の良い構築へと進化させた。と言えば聞こえはいいが、実際はドリュウズトゲキッスラプラスの三体で運ゲーを仕掛け回っていた。上振れて最終日8:00頃に瞬間1位を達成。ずっと前から1位以外目指さないと決めていたので、2位になった瞬間に迷わず潜ったもののそこからは流れが悪く最終15位という結果に。挑んだことに後悔は無いのだが、2200に到達していると気づいていたら止めてたかもしれないとは思う。

 

S4

2シーズン連続でそれなりに調子が良く、S3で8時台1位を踏めたことから自信が付いたので切断バグなど特に気にもせず潜りまくっていた。10位代から潜った試合を2回共落として、その後もズルズル溶かして最終77位。記事を読む限り零度とドリルを撃つ度に手を合わせて、当たったらぱーん!おっけー!ってやってたらしい。アホだね。

 

S5

何使っていたか分からないが、1度も2桁すら行かなかったらしい。

 

S6

自分で組んでも勝てなかったので、アッキキッス軸をパクって最終39位。微妙な順位の上に自分の構築では無いのでひたすらおもんなかった記憶。

 

S7

リベロエスバ解禁シーズン。最後特殊エスバを使ってたような気がする。結果なし。

 

S8

鎧環境の始まり。何使ってたか覚えてない。結果なし。

 

S9

鎧ラスト。S8よりは良かったらしいが、結果は普通にダメだった模様。

 

S10

制限一発目。ソクノアシレーヌや祟り目モロバレルといった創意工夫がハマって久しぶりに1桁チャレまで行ったものの撃沈。最終36位。最終戦パッチラゴンがモジャンボに文字外して1位を通してしまったのは今でも覚えている。

 

S11

前期の並びに自信があったので記事を書かずに同じような感じで使っていた記憶。ある程度いい所まで行ったらしいが、最終的には撃沈。

 

S12

冠スタート。記憶なし結果なし。

 

S13

最終日のかなり終盤に1桁チャレまで行ったが吹っ飛んだ。最終死亡なので記事にしていないが、使用構築はエスバサンダーレヒレドサイナット水ラオス。イバンカウンタードサイと鉢巻水ラオスがめっちゃ強かった。

 

S14

メモに大学の期末レポートに追われていたという言い訳が書いてあった。S2もそうだったはずなのでただの怠慢、己の弱さ。

 

S15

初めて伝説がレートで使えるということで何も理解していないので、ザシアンに石火を採用したのを革命だと思い込んでいたらしい。どうせすぐ終わるルールだと思い込んで伝説を集めるのが面倒だったらしく、メモには選択肢が狭かったなどと書いてある。それから3ヶ月を除いて全部伝説使用可能だとは思ってもいなかった。

 

S16

就活解禁でやる気がなかったらしいが、どう考えても就活の方がやる気なかっただろ。最終日だけめっちゃ頑張ったらしく、300くらい盛ったようだ。最終40位。

 

S17

多分日ネクを使っていた。結果なし。

 

S18

カムバック冠。終盤2ROM2桁を用意して、それを伸ばせばいいのに何故か3ROM目を作った挙句全部微妙なとこで終わった。最終84位。構築に自信があったのか順位が悪くて書く気が起きなかったのかその両方か、すぐには記事を出さなかったらしい。

 

S19

メモにはユナイトの体験版が数日だけ配信されて、それをやったらやる気をなくしたなどという言い訳が書いてあった。それでも終盤はちゃんとやってたはずだし、俺が弱いだけ。やる気をなくしたはずなのに3ROM作ってるっぽい。どういうこと?

 

S20

ユナイトの本配信があって、それに熱を上げていてそれなりに良い構築が組めてたつもりだったはずなのにまともに潜らなかったらしい。最終83位。ランドでダルマに突っ込んで氷柱避けまくったクソみたいな思い出。ラティアスは強かった。

 

S21

ダイマ無し。人の構築をパクったら最終日1桁スタート出来たものの、所詮パクリなので勝ちきれず終わった。

 

S22

多分ザシアンを使っていたと思うが、流石に就活がやばくてポケモンに割くリソースが減って全然ダメだったらしい。

 

S23

2000から勝てなかったらしい。おもろいゲームだったけど静電気に屈してたみたいなことを書いてあるので多分ザシアンを使用。

 

S24

最終日3ROM2桁から全て溶かしたらしい。潜り方が悪い。

 

S25

カウントダウンライブと被っていたので最終日はやらない、つまりこのシーズンはやらないつもりだったが、カバラキイベルがあまりにも魅力的で無理して潜ったら一応最終日2桁スタートは出来たがそこまで。楽しかったけど、流石にダメだった。

 

S26

禁伝一体の結論は日ネクで、それはザシアンが多いからで、その2体に強いカイオーガを握ろう。みたいなことを考えた気がする。最終日早朝に構築の改善案を思いついて形にしたところかなり手応えがよく、勝ちまくって1桁に到達。8時頃に3位になり、当然1位を目指して潜るも敗北。しかし今回はS3と違って何とか耐えきって最終7位。やっと1桁に行けたという嬉しさはあったものの、また1位に届かなかったという悔しさも同じくらいあった。

 

S27

禁伝2体開始。ザシオーガに負けたくねえ!ということで日ネク+トドンを考えて、サンダーが重いのに何故かホウオウを採用したと記事に書いてある。実際凄く活躍したが、聖炎上振れの力でしか無かった。勝てば2連1桁や!と意気込んで潜った最終戦は順当負けした。最終19位。

 

S28

ザシオーガに出てくる受けをゴチルゼルでキャッチして終わらせるぞ!みたいなことを考えて実際それなりに高いところまで行ったものの、ちゃんと撃沈した。

 

S29

ゴチルゼルは入れてないらしいがキモいザシオーガを使ったとメモに書いてある。社会人になって初めてのシーズンなので流石に仕事を優先したとかではなく、普通に弱くてダメだった。

 

S30

最終日平日なので仮病したが、何もかもが弱すぎて死亡。

 

S31

早めに撤退してサンブレイクおもしれーになっていた。勝てなかったので。

 

S32

全然勝てなかった。仕事のせいではないということもない。帰ってきてポケモンやる元気が無くなるのは事実なので。

 

S33

友人に悲しい対戦内容を動画化されて向こうが1位で俺が2桁って、この悔しさがお前らに分かるかよ。とはいえ社会人になって初めて見れる数字で終われてホッとした。最終28位というなんとも微妙な結果に関しては、ほぼパクリバドザシだったのでやむなし。後のオフでオニナッツさんという認知のされ方を少しされていて、それは本当に萎えた。

 

S34

海外ニキからコードを貰って色ダイナイキりをしていた。最終日直前までホウオウナットを使っていたが、宿り木が当たらないので止めた。信じられなかった俺が弱い。

 

S35

剣盾最後なので納得のいく結果を出したいと意気込んでいたが、2桁を彷徨い続けるだけでほとんどの時間を費やし、最後の方ちょっと流れを掴んで最終14位。地味に2番目に良い最終順位ではあるのだが、それだけ。

 

最高最終順位-7位

最終1桁-1回

最終2桁-11回

 

全てのシーズン潜っているのでただ適当に羅列するだけでも膨大な量になってしまった。ルールの好み順は制限>禁伝1>幻>ダイマなし>冠>初期>鎧>禁伝2。でも全部楽しかった。一応5→6→7→8と着実に毎世代成長は出来ているので、9世代ではもっと結果を出したい。これからも最終1位を目指して頑張る。

 

 

備忘録:剣盾使用TNリスト

 

マリー

Shadow gate

CalendarGirl

Étranger

Mistral

Kanon

Yellow Sweet

*Believer

White Town

FIRST DROP

SkyCafeteria

Butterfly

ThédesAlizés

PerfectSEKAI

POWER SPOT!!

Kakushiaji!

Lampirys

Make-up

smile*² ship

-saika-

La-Pa-Pa-Pa!

Happy Nyan!

SECRET NiGHT

Closer

Shiny Racers

Metamorphism

Maze Town

Star Warrior

True dreams

Tiny Stars

Sunshine

Non-Fiction

Prologue

BelleRévolte

WONDER MAP

Endless Pain

Silent Blaze

be with you

Liella!

HOT PASSION

Till Sunrise

KURU²Cruller

GEMSTONE

Eutopia

∞!Our wings!

EMOTION

Love is all

WE WILL!!

迷冥探偵善子

Oni♡Nuts

Go!! Restart

Chance Way

Edelstein

WATER BLUE

NEW WORLD

 

全55種/35シーズン