TN:Fanfare!!!
成績:最終2152-12位
コンセプト
・あらゆる構築に対応策を用意する。
・命中不安の許容。
構築経緯
1.環境上位に対して初手置きした際に、蜻蛉返りで削りながら有利対面を作るorトリックで行動を縛って試合のテンポを握るといった具合で、初動を安定させた上でアドバンテージを取りやすい拘りスカーフマスカーニャから構築を組み始めた。
2.蜻蛉返りから繋ぐことで、安定して赫月ガチグマやブリジュラスに圧力を掛けられる突撃チョッキサーフゴーを採用。
3.カイリューやガブリアスなどの物理と対面した際の引き先となり、重いウルガモスを起点にできたりと詰め筋としても強力な食べ残し+欠伸+瞑想+月の光赫月ガチグマを採用。
4.アローラキュウコンやアーマーガアの入ったサイクル系の構築が重いため、これらに強く裏まで一貫しやすい炎テラス+スケイルショットカイリューを採用。
5.ママンボウ+グライオンや受けループを崩す手段を用意していなかったので、これらの受け構築に対する絶対的な崩しとして叩き落とす+剣の舞+挑発グライオンを採用。
6.炎やアシレーヌ、キラフロルなどマスカーニャを初手に置きたくない相手に強いことで選出を柔軟に行えるようになれて、赫月ガチグマやサーフゴーにも対面突破の手段を持ちつつステルスロックで裏の性能を引き上げられる頑丈+ジャポの実ブリジュラスを採用。
個体紹介
マスカーニャ@拘りスカーフ
テラスタイプ:鋼
特性:変幻自在
実数値:151-160(236)-93(20)-×-90-192(252+)
技構成:叩き落とす トリプルアクセル 蜻蛉返り
トリック
◇ステルスロック+持ち物あり叩き落とすで163-115サーフゴーに162~(93.7%)
◇A216セグレイブの弱点氷の礫+半減氷の礫で~157(13.3%)
◎ミラー意識最速
初手置き安定枠。環境最速+蜻蛉返りという要素と後述するサーフゴー・赫月ガチグマとの組み合わせが強力で、環境上位に対して択を生じさせずに盤面の優位を維持することができる。トリックで起点や詰め筋を作ることもでき、使用感がとても良かった。スタンパの拘りスカーフはケアされにくいのか分からないが、ミラーで気合いの襷でないのに居座られることが多く蜻蛉返りが通りやすかった。自分も抜いている前提で動かしたが、実際に同速負けはシーズン中に2回のみであった。Aを削ってHに回していた時期もあったが、ミリ残しが多発したためほぼASとした。トリプルアクセルは最悪の技だが、性能が高すぎるため臆せず撃つことを心掛ける。テラスタイプは押されやすい技を半減する鋼だが、活きた場面が無かったので別のテラスタイプも検討したい。
サーフゴー@突撃チョッキ
テラスタイプ:飛行
特性:黄金の体
実数値:187(196)-×-116(4)-187(132+)-118(52)-120(124)
技構成:ゴールドラッシュ シャドーボール 気合玉 チャージビーム
◇マスカーニャの蜻蛉返り+ゴールドラッシュで189-140-85赫月ガチグマに196~
◇C205赫月ガチグマのブラッドムーン+大地の力で~194(15.6%)
◎ミラー意識S振り
対特殊枠。マスカーニャから繋ぐことで初手に来やすい赫月ガチグマやブリジュラスに強く、相手がマスカーニャに対抗しようとして切った格闘テラスやフェアリーテラスなどの価値を下げられるため受け攻めの補完に優れている。気合玉、チャージビームの2つが命中不安であり、軸でありながらこれらの命中に左右されるのが難点。トリプルアクセルやスケイルショットと合わせて外し負けの主要因にはなってしまったが、期待値通りに当てるならレートは上がるので受け入れることにした。テラスタイプは地震や地割れを無効化する飛行。活きた場面もあったが、マスカーニャにテラスタルを切らされた挙句トリプルアクセルで倒されるリスクがあるなど一長一短である。
赫月ガチグマ@食べ残し
テラスタイプ:フェアリー
特性:心眼
実数値:220(252)-×-155(4+)-158(20)-104(148)-83(84)
技構成:ブラッドムーン 瞑想 欠伸 月の光
◇C177ブリジュラスのC+1流星群で~220(6.3%)
◇C+1ブラッドムーンで183-105ガブリアスに178~(87.5%)
◇A182ガブリアスの拘り鉢巻地震で~118(食べ残し込み2.3%)
◎無振りアシレーヌ+3
怪物。前期から使用しており、使い慣れていたのもあって非常に活躍した。選出を崩さずに蝶の舞ウルガモスに対抗するためには瞑想+欠伸+月の光が必要であり、瞑想を積めればブリジュラスやサーフゴーなどもブラッドムーンだけで突破が可能なため大地の力は不要と判断。Sにかなり振ったのでミラーでも一方的に起点にできる可能性が高かったりと凄まじい活躍を見せてくれた。連発できないブラッドムーンのワンウェポンは動きにくい場面もあるが、それ以上に瞑想で勝てる範囲が広いため立ち回りでカバーする。テラスタイプは逆鱗やスケイルショットを無効化して勝ち筋を作れるフェアリーとしたが、カイリューにテラスタルを切らされる→裏のサーフゴーやブリジュラスが重くなるという展開が頻発したので注意したい。
カイリュー@いかさまダイス
テラスタイプ:炎
特性:マルチスケイル
実数値:167(4)-204(252+)-115-×-120-132(252)
技構成:スケイルショット 炎のパンチ 竜の舞 アンコール
サイクル破壊枠。アローラキュウコンやアーマーガアの流行からスケイルショットor神速+地震のような技範囲のカイリューが選出しにくく、基本選出に組み込む予定が無かったので、補完としてこれらの受け出されやすい相手に対する見えにくいメタを担わせつつ、スケイルショット+竜の舞+アンコールの突破力や詰め性能を活かして汎用的にも動かせるようにした。鬼火を防げてウルガモスに強く、ママンボウ+グライオンと戦える性能を持つことから赫月ガチグマやグライオンを出しにくい場合の代替枠としても運用ができる。テラスタイプは炎のパンチの強化だけでなく耐性的にも補完が取れている炎。
グライオン@毒々玉
テラスタイプ:鋼
特性:ポイズンヒール
実数値:179(228)-116(4)-148(20)-×-96(4)-161(252+)
技構成:叩き落とす 剣の舞 挑発 身代わり
◎ポイズンヒール最大効率
◎ミラー意識最速
受け崩し枠。「叩き落とす+挑発+身代わり+鋼テラスで地割れ+雪雪崩のヘイラッシャを封殺する」「挑発+剣の舞+叩き落とすでグライオンを突破できる」「ポイズンヒールにより、状態異常無効かつ食べ残しを持たずに自動回復する」の3要素を備えているため、受けループやママンボウ+グライオンなどの受け構築全般に対して非常に安定して勝利することができる。他の崩しと比べると選出画面で受け以外に与える圧力が段違いに大きく、相手が役割対象の構築で無くとも思考を歪めさせる可能性を持つのが強い。単体ではキョジオーンにも強いが、スタン系、受け寄り共にグライオンで倒し切れない相手と組まれていることが多いため赫月ガチグマに任せることにした。テラスタイプは雪雪崩やトリプルアクセルなどに耐性を付ける鋼。
ブリジュラス@ジャポの実
テラスタイプ:飛行
特性:頑丈
実数値:165-×-151(4)-177(252)-85-150(252+)
技構成:流星群 ラスターカノン ミラーコート ステルスロック
◇流星群+ジャポの実で155-96エースバーンに155~
◎最速
ラストピース。初手に来るエースバーンやウルガモスなどの炎、トリックフラワーを無視してくるアシレーヌなどマスカーニャを置きたくない相手への対策を考えて採用した。範囲的に環境トップへの殴りが強いためメインの役割対象でない相手にも役割を遂行できつつ、ステルスロックがあることで赫月ガチグマやカイリューの性能を引き上げられるなど選出時に腐りにくいのもポイント。ジャポの実を持つことで確定数がズレる相手が多く、地震などにも発動して確実に削りを入れられるのが強い。テラスタイプは地震を透かせる飛行。
構築の要点
・環境トップに対する安定した選出
マスカーニャの蜻蛉返りから始動し、物理には赫月ガチグマ、特殊にはサーフゴーを出すことで再現性の高い展開を実現した。型の分かりにくい赫月ガチグマやブリジュラス、上からの制圧力が高いマスカーニャに対して安定するため立ち回りを間違えることが少なく、プレイングでの負けを減らせるのも強い。
・スタンパ以外への取りこぼしを減らす
基本選出はスタンパに強い一方、アーマーガア入りサイクルやアローラキュウコン展開、受け構築、ギミック系などを苦手とするため補完枠で対処する。選出画面での圧力も意識し、型の豊富さによって相手に負荷を掛けていけるようにすることで雑多な並びに対しても即負けをしにくくなった。
終わりに
自分にとっては1位以外意味が無いものの、それはそれとして1桁は取れるなら取りたいので最後負けた自分の弱さが悔しい。命中不安は数でケアすると言いながらサブROM2つが最終日前日に4桁に吹き飛んでしまったのも反省点。自分では安定構築だと思いながらも毎試合のように発狂させられてたので、根本的に構築の組み方を間違っていたのだろうと考えている。