使用TN:283LaLiberté
成績:最終2106-65位
S13お疲れ様でした。満足できる順位ではありませんが、最終2100&2桁という最低限のラインではあるので、記録として残しておこうと思います。
【構築コンセプト】
・ミラーを強く意識して構築・選出を纏める。
・先制技と高速アタッカーによる安定したゲームメイクを目指す。
【構築経緯】
現環境では、使用率の高いポケモンとそれ以外の差がかなり大きいため、同じような並びと多くマッチングすることに気づいた。そのため、スタンダードな並びを握りながらミラーで勝てる構成であれば効率良くレートを上げられるのではないかと考え構築を作ることにした。
1.カイリュー、ハバタクカミ、連撃ウーラオスの3体は抜けて強いと感じたので、この3体を基本選出とした際にミラーで勝てるようにすべきだと考えた。カイリューは非常に高い攻撃性能を持ついかさまダイス+スケイルショットで採用したいが、ミラーや連撃ウーラオスとのS関係が曖昧だと立ち回りが安定しないと考え、Sを下げつつフェアリーテラスで採用すればこれらを解消できると判断した。ハバタクカミはSブースト+最速に加え今季から使用可能になったステラテラス+シャドーボールでミラーを限りなく有利に進められると考えた。連撃ウーラオスは、Sブーストのハバタクカミが多いことから拘りスカーフの恩恵を受けにくく、寧ろ拘ることでミラーでは技が一貫しないことが気になったので、撃ち合い範囲の広い突撃チョッキで採用。
2.連撃ウーラオスが不利を取るイダイトウ、トドロクツキなどに対して有利で、基本選出のうちいずれかの代わりに選出した際にもパワーを落とさない気合いの襷パオジアンを採用。
3.ここまででフェアリーの一貫が切れていない点、マリルリやヘイラッシャなどの水やハッサム、サーフゴーなどの蹴手繰りで弱点の突けない鋼への打点が不足している点から、これら全てを満たしつつ環境上位との撃ち合い性能が高い竈オーガポンを採用。
4.起点作り→連撃ウーラオスで積む展開や霊獣ランドロス+テツノカイナのようなサイクルが重いと感じたので、これらに有利なHB水テラスの赫月ガチグマを採用。
以上で構築が完成した。
【個体紹介】
カイリュー@いかさまダイス
テラスタイプ:フェアリー
特性:マルチスケイル
実数値:185(148)-202(236+)-115-×-120-116(124)
技構成:スケイルショット アイアンヘッド 蹴手繰り 神速
◎S-無振りウーラオス抜かれ
◎A-役割対象への確定数が変わらないライン
◎H-余り
カイリュー枠。基本的に初手に置いて、スケイルショットで荒らして数的有利を取る。ミラーが不毛すぎるためフェアリーテラスで採用したところ多くのカイリューを安定して突破できるようになった。連撃ウーラオスに上からスケイルショットを押して返しのアイススピナーで倒されるのは避けたい展開だったのでSを削りHに回した。このお陰でギリギリ耐える場面も少なくなかった。技構成はメインウェポンのスケイルショット、ハバタクカミやアローラキュウコンに撃つアイアンヘッド、鋼への打点はサーフゴーを無視するならディンルーや赫月ガチグマにも有効という観点から地震よりも優れていると考え蹴手繰り、スケイルショット5発と神速で一般的な連撃ウーラオスや竈オーガポンを縛れるため神速。非常に強く構成の全てが対戦の中で上手く機能していたが、大事な場面でスケイルショットを外しまくるのがしょうもない。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
テラスタイプ:ステラ
特性:古代活性
実数値:133(20)-×-86(84)-174(148)-156(4)-205(252+)
◇C205赫月ガチグマのブラッドムーン+真空波で~135(8.2%)
◇テラスムーンフォースで207-82突撃チョッキ連撃ウーラオスに204~(93.7%)、テラスシャドーボールで131-156ハバタクカミに136~
◎最速
◎B-甘えるとのシナジーを考慮し余り全て
ハバタクカミ枠。クリアチャーム以外のカイリューに役割を遂行できる点を特に評価している。構築経緯にも書いた通り最速Sブースト+ステラシャドーボールでミラーの勝率を高めることでなるべく安定するようにはしていたものの、同速負けで削られるor落とされたことが原因で負けることもあれば恐らく同速に勝つ→相手のラス1がカイリューでそのまま勝ちといったように、結局のところ試合展開が同速の運に左右されることが多かったように思える。技構成はメインウェポンのムーンフォースとシャドーボールに加え、物理全般を役割対象にできる甘える+痛み分けで広い範囲を相手にできるようにした。
連撃ウーラオス@突撃チョッキ
テラスタイプ:毒
特性:不可視の拳
実数値:189(108)-200(252+)-139(148)-×-80-117
技構成:水流連打 ドレインパンチ アイススピナー アクアジェット
◇A189パオジアンの弱点テラバーストで~194(12.5%)
◎削ると乱数がズレるのでA特化
連撃ウーラオス枠。基本的には普通の突撃チョッキ型だが、Hを削ってBに回すことでパオジアンと対面した際の行動保証を持たせた。S無振りによりミラーで下からドレインパンチを押せるのはそれなりに活きたが、Sが負けているせいで落とす場面もあり一長一短。技構成はメインウェポンの水流連打とドレインパンチ、先制技のアクアジェットに加えカイリューへの打点となるアイススピナーで完結している。テラスタイプはフェアリーと格闘を半減する毒。
パオジアン@気合いの襷
テラスタイプ:ステラ
特性:災いの剣
実数値:155-189(252+)-109(68)-×-85-179(188)
技構成:氷柱落とし 鬱憤晴らし サイコファング 氷の礫
◇A204カイリューのスケイルショット5発で~165(3.6%)、A131ディンルーの地震で~81(乱数2発 10.9%)
◎最速110族抜き
◎A特化
襷枠。その中でも高いSと氷柱落としの上振れ性能による最大値の高さを特に評価している。ステラテラスは火力増強として優秀で、テラス権が余った際などに有効に働いた。技構成上ミラーを意識する必要が無いのでディンルーやカイリューを意識してBに割いた。このお陰でギリギリ耐えて勝ったこともあったので正解だったと思う。技構成はメインウェポンの氷柱落とし、甘えるハバタクカミを意識した鬱憤晴らし、連撃ウーラオスへの打点となるサイコファング、先制技として安定する氷の礫。
オーガポン@竈の面
テラスタイプ:炎
特性:型破り→面影宿し
実数値:185(236)-153(100)-116(92)-×-117(4)-154(76+)
◇A182ウーラオスの拘り鉢巻インファイトで~189(12.5%)
◇C205イーユイの拘り眼鏡悪の波動で~186(6.3%)
◎S-準速イーユイ+2
フェアリーの一貫切り枠。構築に不足している対鋼、水を担いつつ環境上位の多くに対面有利を取れる点が強力。耐久に割くことで行動回数を増やしつつ、Sも耐久振りの中では高いラインに設定してミラーで不利にならないようにした。技構成はメインウェポンの蔦棍棒、撃ち合い性能を高めるウッドホーン、主にカイリューへの起点回避となる岩石封じ、テラスタルと相性の良い先制技である電光石火。対ミラー系統において連撃ウーラオスを出すと不利になる場面があったので、代わりに選出することもありそこそこ活躍した。
赫月ガチグマ@食べ残し
テラスタイプ:水
特性:心眼
実数値:220(252)-×-170(236)-171(4+)-86(4)-74(12)
技構成:ブラッドムーン 大地の力 欠伸 月の光
◇テラス時、A200連撃ウーラオスのA+2テラス水流連打で~120(食べ残し込み乱数2発0.2%)
カチカチグマ。霊獣ランドロスやテツノカイナを絡めたサイクル構築とアローラキュウコンやサケブシッポで起点を作られた後の連撃ウーラオスへの対抗策として採用した。選出機会は少なかったものの、相手の残りポケモンが物理だけになった時などには無類の強さを発揮した。技構成はメインウェポンのブラッドムーン、テツノカイナやキラフロルへの遂行技として大地の力、食べ残しと相性の良い欠伸、場持ちを良くする月の光。テラスタイプは連撃ウーラオスへのストッパーとしての採用のため水。
【構築の要点】
・対ミラーでの勝率の確保
カイリューミラーの不安定さやハバタクカミの同速次第での試合展開、連撃ウーラオスがどの技で拘るかといった従来のスタンパミラーで発生する問題をなるべく減らすことで、安定した選択を取ることを意識した。安定して勝てるようにスタンパを使うというのはSVでは過去世代以上に重要で、その上で工夫によって相手を出し抜くべきだと考えており、本構築もその理論を守って組まれている。
・ステラテラスを最大限活かす
新要素であるステラテラスの強い使い方は未開拓な部分なので、これを活かすことで自然と相手との認識のズレを生み出して試合を有利に進めることができる。ただし、実際にはそこまで革新的な使い方をできた訳ではなく、少し考えれば誰でも思いつく範囲ではある。
【終わりに】
8:50にようやく2100に到達したほどなので、記事内で謳っているような安定した勝利とは程遠い泥臭い結果で何とも微妙な気持ちです。キョジオーンに勝てないのが分かっていながら、出されなければ勝ちの選出をしてキョジオーン入りに5割程度の勝率(出された場合の勝率は3割程度)だったのは明確に反省すべき点でこういった所を改善していけたらと思います。