光射さない扉

選んだ貴方だけ

【剣盾S3】黎明ラプラスドリュキッス【最終2177-15位】

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使用TN:マリー

成績:最終2177-15位

 

S3お疲れ様でした。今季は前季の構築を原型にして改良する組み方をして、構築の立ち回り、構築の強みを把握していたためかなり安定して戦うことが出来た。

 

【構築経緯】

 

前季使用した構築を改良するにあたり、構築との相性が悪く選出率が低かったカバルドン、不安定な性能のガラルヒヒダルマを外して、重い受け構築やアーマーガア、カビゴンに強いトゲキッスと、水の一貫を切りながら零度で受けを崩せるラプラスを採用して構築が完成した。

 

【個体紹介】

 

f:id:marize_poke:20200128010749p:plainサザンドラ@拘りスカーフ

性格:臆病

特性:浮遊

実数値:167-×-111(4)-177(252)-110-165(252+)

技構成:悪の波動 流星群 大文字 蜻蛉返り

◎最速

 

普通に対面選出に組み込むには役割が曖昧なポケモンであるが、火を吹けるポケモンの中で1番強くスカーフとの相性が抜群のため、役割が曖昧だとしても構築に入れるべきポケモン。だと思っていたが、最終日は上から殴れるからというだけでホルードをみて気まぐれに出したくらいで前季同様ほとんど活躍しなかったので不要かもしれない。

 

f:id:marize_poke:20200301120043p:plainラプラス@弱点保険 

性格:控えめ

特性:貯水

実数値:205-×-132(252)-150(252+)-115-81(4)

技構成:泡沫のアリア フリーズドライ 絶対零度 氷の礫 

 

余りにも初手インテレオンに蹂躙され尽くして、ウオノラゴンを見ただけでカビゴンの動きが窮屈になるのがネックに感じていたため、最終日の深夜3時頃に投入した。そのため、努力値や持ち物については一考の余地がある。キョダイセンリツの無いラプラスは弱いという固定観念を持っていたが、凄い勢いで絶対零度を当てたので最強だった。カビゴンやアーマーガアは絶対零度を分かっていても1度はダイマックスを切らずに突っ張らざるを得ない場面が多く、そこを咎めたり、礫圏内の相手に零度を押して裏を落として試合を終わらせるような立ち回りによって試行回数を増やしていた。適当に撃ったらカビゴンが落ちてトゲキッスミミッキュが通るようになるのは反則すぎるのでラプラスゲーはシーズン3から既に始まっていたと言える。

 

f:id:marize_poke:20200128090623p:plainf:id:marize_poke:20200128012100p:plainカビゴン@フィラの実

性格:腕白

特性:食いしん坊

実数値:264(228)-130-128(252+)-×-134(28)-50

技構成:のしかかり ヘビーボンバー カウンター 欠伸

◎呪い意識のH4n

 

前季は意地っ張りで使用していたが、意地っ張りの必要性が無かったので耐久をより高めるために腕白で使用した。記事を見て型を知っている相手にダメージ感覚をズラせたりして強かった。一撃技の通りが悪いミミッキュを見たらなるべく出して、ある程度誤魔化していた。

 

f:id:marize_poke:20200130095056p:plainトゲキッス@鋭い嘴

性格:控えめ

特性:天の恵み

実数値:161(4)-×-115-189(252+)-135-132(252)

技構成:エアスラッシュ マジカルシャイン 大文字 悪巧み

◇C+2ダイジェット「エアスラッシュ」で267-131カビゴンに255~

◎準速

 

主に受けよりの構築やドラパルト絡み、ミミッキュの居ない構築に選出し、カビゴンの欠伸で起点を作るなどして悪巧みを積みダイジェットで全てを破壊する。鋭い嘴によって命の珠に引けを取らない火力を出せるため、もっと注目されるべき持ち物だと感じた。

 

f:id:marize_poke:20200201105748p:plainドリュウズ@気合の襷

性格:陽気

特性:砂かき

実数値:185-187(252)-81(4)-×-85-154(252+)

技構成:地震 アイアンヘッド 岩石封じ 角ドリル

◎最速

 

前季同様強かった。有利対面で角ドリルを押すと裏のアーマーガアが貫かれていくのは勿論のこと、角ドリルを見た相手のカビゴンやアーマーガアはダイマックスを強要されるのでその後の試合展開を掴みやすかった。8世代最強の襷枠だと思う。

 

f:id:marize_poke:20200129172207p:plainミミッキュ@命の珠

性格:陽気

特性:化けの皮

実数値:131(4)-142(252)-100-×-125-162(252+)

技構成:ゴーストダイブ 戯れ付く 影うち 剣の舞

◎最速

 

ラプラスドリュウズで得たアドバンテージを勝利に変換する。ゴーストダイブが認知され、ギルガルドが影うちから入ってきたりしたので前季ほどの強さは感じられなかった。

 

【構築の要点】

 

・対面性能の高い駒+運要素の多投 f:id:marize_poke:20200129165912p:plainf:id:marize_poke:20200128095014p:plainf:id:marize_poke:20200201105748p:plainf:id:marize_poke:20200301120043p:plain

ドリュウズが外したからラプラスで当てるか!が通用してしまう(=試行回数の確保)。一撃技は相手のダイマックスを強要させるので、その後の試合展開を掴みやすくなる。一撃技は主に受け駒、例えばカビゴンやアーマーガアに撃つことが多いため、決まればミミッキュを止められなくなってそのまま試合が終わる場面が多い。

 

カビゴンへのメタ張り  f:id:marize_poke:20200301120043p:plainf:id:marize_poke:20200201105748p:plainf:id:marize_poke:20200130095056p:plain

上記の一撃技の多投と話が繋がるが、今シーズンはカビゴンが大増殖しており、前季の様にミミッキュを通しに行くだけでは勝てないので、カビゴンの処理ルートを複数確保出来る構築・選出・立ち回りを意識した。方法は歪だったと言わざるを得ないが、結果的に数多くのカビゴンを葬り去れたので正解だった。

 

 【終わりに】

相変わらず最終日深夜の思いつきに助けられた。運だけの場面もあったが、見えた択をしっかり押すことで試行回数を増やせたのでプレイヤーが強かった。S4からラプラスがキョダイマックスを引っ提げて対面性能を向上させつつ絶対零度を連打出来るのがとても楽しみである。上位帯での対戦はとても楽しかったので、来季も上位を目指して頑張りたい。

 

 

↓最終日8:20頃まで1位だった。この後更新したら2位だったので1位を目指したが溶かしてしまった。

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【剣盾S2】不退転ドリュダルマミミッキュ【最終2193-35位】

 

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使用TN:マリー  

成績:最終2193-35位

 

S2お疲れ様でした。今季は新しいレギュレーションによってTODを狙う構築が発生するなど、前季から大きく環境が変化した。そうした環境の遷移や流行り廃りを意識して構築、立ち回りを練っていった。

 

【構築経緯】

ステルスロック+欠伸で展開してからミミッキュを通す動きが強力だと考え、カバルドンミミッキュから組み始めた。2体目の欠伸展開役及び不利対面時のクッションとしてカビゴン、低速サイクル、特にミロカロスドヒドイデ絡みを崩すのが難しかったので、それらに対処可能なガラルヒヒダルマ、中低速で固まってしまい、相手の高速アタッカーに複数回行動されることが予想されたため、先発性能、対面性能の高い高速アタッカーとしてサザンドラミミッキュを通しにくい時の裏エース及び無理な並びを確率で突破できるドリュウズを採用して完成した。

 

【個体解説】

 

f:id:marize_poke:20200128010547p:plainカバルドン@オボンの実

性格:腕白

特性:砂起こし

実数値:215(252)-132-154(12+)-×-123(244)-67

技構成:地震 ステルスロック 欠伸 吹き飛ばし

◇A192ガラルヒヒダルマ五里霧中*氷柱落としで〜212

◇C189トゲキッスの命の珠*草結びで〜216

 

欠伸で相手の行動を阻害し、砂+ステルスロックで相手を削って裏のエースを通すことを目指す。最初は有名なBD振り分けの調整で使用していたが、調整先のポケモンが環境に少なく、また初手のトゲキッスに草結びで落とされることが多くなったので、カバルドントゲキッスと対面した際に引かない選択肢を取るために特防に努力値を割いた。特殊技を撃たれることの方が多く、物理方面には最低限振るだけで耐えて欲しい攻撃を耐えるためこの調整で正解だった。

 

f:id:marize_poke:20200201105748p:plainドリュウズ@気合の襷 

性格:陽気

特性:砂かき

実数値:185-187(252)-81(4)-×-85-154(252+)

技構成:地震 アイアンヘッド 岩石封じ 角ドリル

◎最速

 

当初はミミッキュが通せない時の裏エースとして採用したが、ダイマックスさせなくても気合の襷のお陰で行動回数を稼ぎやすく高い対面性能を持つため、ミミッキュと同時選出し立ち回りの中でどちらをダイマックスさせるか決めるといったことの方が多かった。最終日の夜に採用し、当初は角ドリルの命中率が1割にも満たなかったが、最終戦含め最終盤から真価を見せた。

 

f:id:marize_poke:20200128010749p:plainサザンドラ@拘りスカーフ

性格:臆病

特性:浮遊

実数値:167-×-111(4)-177(252)-110-165(252+)

技構成:悪の波動 流星群 大文字 蜻蛉返り

◎最速

 

ガラルヒヒダルマやドラパルト等の高速アタッカーの上を取り迅速に処理する。ミミッキュ以外のフェアリー入りには基本出さないため、ラスターカノンを撃つ機会が無く有利対面時に交代読みで撃つことで大きなアドバンテージを稼ぐために蜻蛉返りを採用した。

 

f:id:marize_poke:20200128010839p:plainf:id:marize_poke:20200128012100p:plainカビゴン@フィラの実 

性格:意地っ張り

特性:食いしん坊

実数値:264(228)-145(12+)-117(252)-×-132(12)-51(4)

技構成:のしかかり ヘビーボンバー カウンター 欠伸

◎H4n

◇A177ギャラドスのA+1命の珠*ダイジェット「飛び跳ねる」で〜255

◇ヘビーボンバーで131-100ミミッキュに132〜

 

欠伸ループをより確実なものにする2体目の欠伸役であり不利対面時のクッション。読まれにくいカウンターで面倒な物理アタッカーを強引に持っていくことも多かった。しかし、A+1命の珠雨ダイストリームを撃たれると落とされてしまうので、ギャラドスを見た場合は極力カバルドンを選出しないことでダイストリームを撃たせない、あるいは撃たせてしまう場合はこのポケモンで見ようとせずドリュウズミミッキュで処理することを意識して立ち回った。カウンターや欠伸ループにおいて体力管理が大事なため、安定打点としてのしかかりを採用した。欠伸を撃ったあと麻痺させてしまう可能性を考慮して撃ちにくい場面もあったが、それ以上に対面で殴り合う際の3割麻痺が強力だった。ヘビーボンバーはフェアリーに対する打点になる。特にミミッキュの皮を剥がせる、また剥がした後に迅速に処理できるのが強力。構築がこの形になってからは欠伸役としてより、対面選出において多くのダイマックスに対してダイマックスを切らずに対処出来る駒としての運用が多かった。

 

f:id:marize_poke:20200201105822p:plainヒヒダルマ(ガラルの姿)@拘り鉢巻

性格:陽気

特性:五里霧

実数値:181(4)-192(252)-75-×-75-161(252+) 

技構成:氷柱落とし フレアドライブ 地震 馬鹿力

◎最速

 

自分より遅い相手と対面した際一方的に火力を押し付けられるため、有利対面を作れれば一手で勝利を引き込むことが出来るポケモン。故に選出を歪ませる、相手を荒らす性能が非常に高いため裏からドリュウズミミッキュを通すことで簡単に勝てる試合が多かった。ドリュウズ同様最終日の夜に採用したが、氷柱落としを外さず期待以上の活躍を見せてくれた。馬鹿力は主にカビゴンに撃ちたい技だが、守るで様子見されてゴーストタイプに透かされる展開になりやすく、厚い脂肪カビゴンとの対面では地震、そうでなければ氷柱落としを押すことが多かったため蜻蛉返りにした方がいいかもしれない。

 

f:id:marize_poke:20200128010857p:plainミミッキュ@命の珠

性格:陽気

特性:化けの皮

実数値:131(4)-142(252)-100-×-125-162(252)

技構成:ゴーストダイブ じゃれつく 影うち 剣の舞

◎最速

 

欠伸展開から全抜きを狙うこの構築のエース。ゴーストダイブは単純にシャドークローより威力が高く、ギルガルドに対する択を減らすことが出来る、化けの皮+ゴーストダイブで相手のダイマックスを枯らして裏のダイマックスを通したり、ダイマックスが残り2ターンの相手に対して剣の舞→ゴーストダイブと動くことでダイマックスを温存する動きが可能になる等、この技特有の利点を活かし立ち回りの幅を広げられるため採用。

 

【構築の要点】

 ・欠伸展開+ミミッキュ  f:id:marize_poke:20200128082115p:plainf:id:marize_poke:20200128082137p:plain+f:id:marize_poke:20200128082158p:plain

カバルドンカビゴンは基本的に一致弱点以外は耐えるため行動回数が多くなり、複数回削りを入れられるのでミミッキュを簡単に通すことが出来る。ラムの実持ちが居ても2体のどちらかで再び欠伸展開が出来るのも強力。眠りターンに依存してしまうが、上手く立ち回り化けの皮を残した状態で剣の舞を積み突破することが出来れば一気に勝負を決めることが出来る。

 

・対面選出 f:id:marize_poke:20200201105748p:plainf:id:marize_poke:20200129170057p:plain+f:id:marize_poke:20200201105822p:plainf:id:marize_poke:20200128095014p:plain

上述の欠伸展開を基本選出として組んでいたが、最終日に入ったドリュウズとガラルヒヒダルマによって欠伸展開に対するメタが厚い構築を上手く処理するために対面的に選出するパターンがとても多かった。特に、カビゴンのカウンターで相手のダイマックスを倒して詰める展開や、並びで読まれにくいドリュウズの角ドリルが非常に強く、上位の相手との対戦でも通る場面が多かった。受け構築にも、例えばアーマーガアを見たらドリュウズとガラルヒヒダルマを出していたため、おのずとこの選出が多くなった。

 

ダイマックスに依存しない 

ダイマックス前提のポケモンを採用しないことで、相手に応じて臨機応変に対応することが出来た。選出・立ち回りの幅を広げることで、情報が割れている場合でもそれを頭に入れて立ち回ることが可能になるため、再戦の多くなる終盤において特に重要な要素となる。


 

【終わりに】

大学2年生になってから思うように結果を出せず苦しい思いをしていたため、ひとまず解放された気分になった。当たり前だが終盤勝ち切れるか、信じられる構築があるかが鍵となると改めて実感したので、それらを意識してしっかりと準備を行うことをS3では徹底したい。

 

【Special Thanks】

構築原案のヒントをくれた穏やか君

色々とお世話になったけんもちさん